京都住まいのQ&A

 

 

 

注文住宅を建てる工法にメリット&デメリットはありますか?

今回は、色々な工法のメリット&デメリットをお話します。
大手住宅メーカーをはじめとして、日本では様々な工法が取り入れられてます。
木造軸組み工法、木造枠組み壁工法(2×4工法)、木質パネル工法、
軽量鉄骨軸組み工法、軽量鉄骨ラーメン工法、鉄骨軽量パネル工法、
重量鉄骨ラーメン工法、鉄筋コンクリートラーメン構造、鉄筋コンク
リート壁式構造、壁式プレキャスト鉄筋コンクリート構造、・・・。

たくさんの工法が並んでいるけど、その内容が一体どのようなものかよく分かりません。
家づくりがはじめての方や、工法が複雑でよく分からない方にも分かりやすく説明するのでご安心ください。
ポイントは「安い、品質が良い、長持ち、リフォームしやすい、メンテナンスにお金がかからない」
という観点から考えることです。

まず、前回の配信と重複しますが、大切なことなので繰り返します。
理想的なマイホームに住むためには、ローコスト住宅を初回表示価格のままで購入することはできません。
そして、みなさん生涯快適に住むためにも将来的にリフォームや増改築は避けられません。
それは、子どもたちの結婚や就職などで家族構成が変わり、価値観や生活スタイルも変化するからです。

まず、材質と工法のお話です。
将来のリフォームを考えると、「鉄骨」は避けた方がいいでしょう。
鉄骨と聞くと、火事に強いと思われがちです。
しかし、実際の火事ではわずか5分で本来素材の持つ強度が六割も落ち、曲がり始めるのです。
また、現場での溶接で鉄骨には難点があり、簡単にリフォーム出来ません。
次に「鉄筋コンクリート」はどうでしょう。
丈夫で長持ちですが、工事期間が長く、コストもかなり高くつくので、一般住宅には向いていません。
そうすると残るのは、「木」を使った工法です。
木質パネル工法は、工場で生産されたパネルを使うので、工事期間を短縮できます。
しかし、間取りの変更や増改築は難しくなります。
また、普及品を使用しないため、高品質の素材をすることも考えるとローコスト化も困難でしょう。
最後に残るのは「木造軸組み工法」と、「2×4工法」と呼ばれる工法です。
2×4工法は、素人の職人でも建てられる工法です。
つまり、熟練の職人がいらない分、ローコスト住宅に向いています。
しかし、間取り変更などのリフォームはしづらい傾向があります。
もう一つの木造軸組み工法もローコスト住宅に向いています。
日本で一番普及している工法で、新築住宅の四割弱を占めるほどです。
ところがこの工法も広く普及していて、数多くの職人から腕の良い職人さんを探すのは困難でまさに玉石混合です。
だからと言って運任せにするわけにはいかないので、その他に見て頂きたい項目をお話します。

それは地震対策です。
日本は地震大国で、先日も大阪を震源とする大地震が起こりました。
「地震が来ても大丈夫?」という意識は常にあると思います。
地震対策についてお話するとまず、地盤の強度を調査して、その結果に対応した地盤対策をします。
そして、地震に耐えられる設計施工をします。
大震災のような地震がきても倒壊してしまわないように耐えられるものにしなければなりません。
特に「材料そのものの強さ」と「接合部の強さ」は重要です。
例えば、木造軸組み工法の骨格をなす柱には、十分な精度と強度が要求されます。
一階から二階の屋根まで一本で支える柱は直径が12センチ以上のものを使います。
その柱は強い縦揺れでも、基礎から抜けないようボルトで固定したり、柱と柱、
柱と土台をつなぐ緊結金物などを使って構造を強化しています。

また、筋交いという強度部材を入れた耐力壁を、バランス良く配置することも耐震設計をする上で欠かせません。
耐震性については建築基準法や、技術基準などでも最低限必要なことが定められていますが、住宅を選ぶ上で絶対に見逃せない項目です。
「では、法律に書かれていないことなら業者は手抜きをしても良いの?」
「強度を損なう吹き抜けを要望されてもそのまま工事をするの?」という疑問も出てくることでしょう。

これはズバリモラルの問題です。
つまり、良心的な業者であるかを問う問題です。
工事中現場を見に行く機会はあまり多くないしょう。
それに建築に詳しくないと手抜き工事が目の前で行われても分かりません。
また、強度を損なうような設計をお願いしたとき、業者は耐久性がないから危険であることを素直に伝えてくれるでしょうか。
このような場面ではお客様が望んでいる設計でも生命にかかわることですから、しっかり断れる業者でなければなりません。
私は木材を使用した工法をお勧めしていますが、工法だけに注目せず、家づくりは信頼できる業者にお願いすることを大切にしてください。
良い業者選びをできるように必要な知識をどんどんつけていってください。

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快適住まいのプロデューサー 落合隆治の「京都住まいの教習所」  【運営】株式会社D’far
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