京都住まいのQ&A

 

 

 

建設業界の落とし穴はありますか?

建設業界には危険な落とし穴がいっぱいあります。
この業界は、大手ゼネコンから中小工務店まで元請下請の世界です。
元請は手数料を取って下請けに任せます。
下請けが繁忙期で手が回らないときはさらに孫請けにまで仕事が回ることもあります。
だからその分費用がかさみ、高くなるわけです。
住宅建設の依頼先は次の5つに集約されます。
大工、工務店、ハウスメーカー、設計士、フランチャイズ店です。
業者は数多くあり、各社様々な工法を採用してるので、どの業者にお願いすれば良いか迷ってしまいます。

例えば
・木造軸組み工法
・2×4(ツーバイフォー)工法
・軽量鉄骨プレハブ工法
などといった建築用語を日常で耳にすることはあまりないと思います。

実際のところ工法が複数あり、価格や品質も様々でどれを選んだら良いか悩んで当然です。
「どの工法で希望はどうされますか?」と聞かれても何をどう返して良いか困るのが普通です。
自分にぴったりな家を建ててくれる業者を探すのはとても難しいことです。
しかし、どこの業者のどんなところが良くて、悪いところは何かといった具合に親切に教えてくれる人はなかなかいません。
それに営業マンに聞いても基本的に良い事しか言わないので不安になるかもしれません。
これは情報を集めなかったり、建築について知らないことが悪いのではなく、判断基準となる情報があまりに少ないことが原因です。

一定の判断基準がないと値段は比較できても、安心できる業者か見極めることはできません。
そうなると、テレビCMで見るハウスメーカーなら安心と思ったり、ついお願いしようかなと簡単に決めてしまうわけです。
また、モデルハウスを見て夢見心地になり、そのまま契約してしまうケースもあります。
その場の雰囲気だけで決めてしまうと後悔することになります。
例えば、契約後にオプションや追加工事を入れて予算を大幅にオーバーしてしまったり、
入居後に長年のローンの支払いに苦労する話をよく耳にします。
もっと嫌な話をすると、マイホームを購入したが欠陥住宅だったということさえあります。
みなさんは、そうならないよう気をつけなければなりません。
業者を選ぶときは慎重になってください。

これから、住宅建設の依頼先のデメリットをお話します。

大工の場合
技術レベルが違うのでその見極めが大変です。
最近は優秀な大工が少なくなっています。
施主の要望を大工が直接聞き取るのが難しく、工務店などの専属の大工でないと家づくりの希望を通すことは難しいでしょう。 
また、ハウスメーカーなどの下請け企業の大工の場合、ハウスメーカーが企業を指定するため、完全に運任せになります。

工務店の場合
工務店は安くなるイメージがありますが、上下差が激しいです。
設計施工においてレベルが低く、客観性に乏しい企業もあります。
材料を自己管理するため、信頼できる工務店でないと品質面が心配です。

ハウスメーカーの場合
早く、安く、大量にと、戦後の住宅難を解消するための仮設住宅を建てたのがハウスメーカーの起源です。
セミオーダー形式になっていることが多く、気に入ったモデルを選んでオプションで付け足していくので、
住み心地や施主の希望などはなかなか聞き入れてもらえません。
最初の見積りは安いものの、建物本体のみの値段を提示している場合やオプションなどが入れて最終的には高くなってしまう傾向があります。
ハウスメーカーの営業マンは話上手ですが、住宅に関しては素人である場合もあります。
契約を決めてしまおうと値下げして価格交渉に踏み切ることもありますが、
そのしわ寄せは下請けにいくことが多く、魂のこもった仕事には期待できません。
また、自然素材の建材を使わずに工業製品を多く使用するため、地球環境にはあまり良くなく、健康への影響が気になるところです。
煩わしい事も含めて全て担当してくれる事はハウスメーカーの良いところですが、施主がないがしろにされているイメージは否めません。
 
設計士の場合
設計コンペをご存知でしょうか。
一定条件で、複数の設計士が設計プランを競うものです。
生活スタイルや価値観を知らずに競うので、設計士の自己満足になりがちです。
打ち合わせに時間を掛けてもらえますが、設計士の主観で話し合いが進むことが多いです。
設計士は現場との連携が浅く、施工できない無茶な設計をしたり、
デザインを重視するあまり機能性が低く住みづらい家になることもあります。

フランチャイズの場合
実績、経験、技術力、営業力の無い人が、ノウハウを買って家を建てています。
まったくの素人でも、お金さえ払えば始められるビジネスです
効率や採算が最優先なので、契約をどんどん増やすそうとします。
坪単価が安い家は、スーパーで言えばバーゲン品のようなものなので要注意です。

こういう内容を読んでいると建築業界の裏側って怖いと少し不安に感じられたかもしれません。
ご存知のように筆者は工務店を営んでいます。
それでも、敢えて悪いところや弱点も知っていただきたいと思っています。
適当に建設業者を選んではいけない、真剣に良い企業を探したいと感じたはずです。
みなさんのために様々な情報を包み隠さずこれからもお伝えしていきたいと思っています。

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